平成24年度予算が成立




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   平成24年度予算は、参議院で否決されましたが、両院協議会で結論が出なかったため、横路衆議院議長が、衆議院本会議で憲法の規定に基づいて衆議院の議決が国会の議決となることを宣告し、成立しました。
平成24年度予算案は、4月5日の参議院本会議で採決が行われ、野党側の反対多数で否決されました。この結果、衆議院と参議院で議決が異なり、衆参両院の代表による両院協議会で取り扱いを協議しましたが、意見は一致しませんでした。
   これを受けて、午後5時すぎから開かれた衆議院本会議で、横路衆議院議長が、憲法60条の規定に基づいて、衆議院の議決が国会の議決となることを宣告し、平成24年度予算は成立しました。平成24年度予算は、一般会計の総額が90兆3000億円余りで、6年ぶりに前の年度を下回りましたが、特別会計となっている震災復興予算などを加えると、事実上、過去最大規模です。
   また、予算が先月末までの年度内に成立しなかったのは、平成10年度以来、14年ぶりです。一方、予算関連法案のうち、歳入のおよそ4割を確保するため、赤字国債を発行できるようにする法案は、成立のめどが立っておらず、2年連続で年度当初の段階で財源の裏付けがないまま予算が執行されることになります。
 私は、参議院の予算委員長として委員会を主宰し、その後、本会議に登壇、審議の経過と結果を報告いたしました。
 予算委員長として報告した内容は以下の通りであります。

議長(平田健二君)  
 まず、委員長の報告を求めます。予算委員長石井一君。 
石井一君  
 ただいま議題となりました平成二十四年度予算三案の審査の経過と結果を御報告申し上げます。
 平成二十四年度予算三案は、去る一月二十四日、国会に提出され、一月三十日に財務大臣から趣旨説明を聴取し、衆議院からの送付の後、三月十二日より本院において質疑に入りました。
 以来、五回にわたる集中審議を行い、三月二十二日には公聴会を開催し、二十七日及び二十八日には各委員会に審査を委嘱するほか、予備審査中の二月十六日及び十七日の二日間、兵庫県及び大阪府に委員を派遣して現地調査を行うなど、本日まで連日、野党の皆様の御協力にもより、百時間に近い熱心な審査を行ってまいりました。
 以下、質疑のうち若干につき、その問題点を御指摘いたします。
 まず、一年が経過した東日本大震災の復興の進捗状況、瓦れき処理への取組、社会保障と税の一体改革を行う理由、デフレ状況の下での消費税引上げの問題点、マニフェストと財源十六兆八千億円の落差、政策に固執した歳出削減の努力の不十分さ、財政の透明性を損なう 年金交付国債の発行などの質疑が行われました。
 質疑はこのほか、景気回復に向けた日銀の金融政策の在り方、TPP交渉への対応、新たな子育て支援、AIJ投資顧問の年金紛失問題、原発の再稼働と今後のエネルギー政策、電気料金の値上げと東電の責任問題、首都機能のバックアップ体制の整備、米軍再編と普天間基地移設問題、イランの核開発と原油輸入への影響、北朝鮮による人工衛星と称するミサイル発射予告への対応、公務員人件費削減問題、中国への農産物輸出の在り方、閣僚の任命責任、違憲状態にある議員定数の是正など多岐にわたりましたが、その子細は会議録によって御承知願いたいと存じます。 
 本日をもって質疑を終局し、討論に入りましたところ、自由民主党・た
ちあがれ日本・無所属の会を代表して三原委員が反対、民主党・新緑風会を代表して徳永理事が賛成、公明党を代表して山本委員が反対、みんなの党を代表して中西委員が反対、日本共産党を代表して山下委員が反対、社会民主党・護憲連合を代表して福島委員が反対、新党改革を代表して荒井委員が反対の旨、それぞれ意見を述べられまし。
討論を終局し、採決の結果、平成二十四年度予算三案は賛成少数をもっていずれも否決すべきものと決定いたしました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)  

   2011年度第四次補正予算案の際もそうでしたが、与野党がねじれる参院だけに大変苦労いたしました。
ただ、私なり野党の諸君にも十分に配慮を心がけたためか、私の公平な委員会運営には各党から評価を頂くことができました。その極めつけは4月2日の集中審議で、閣僚席から自民党の質問者にヤジを浴びせた枝野経済産業相に対し、「参院の品位を汚す」として退出を命じたことです。枝野氏は自民党議員の質問時間が終わるまでの約2時間、委員会室から退出させ、同省関連の答弁には柳沢光美経済産業副大臣にあたらせました。
   騒ぎの発端は、福島第一原子力発電所事故に伴う警戒区域の解除などに関する質問。質問者の自民党の岩城光英氏は野田首相に答弁を求めたが、委員長の指名で枝野氏が答弁席に立った。岩城氏が枝野氏には答弁を求めていないと不満を述べると、答弁後に閣僚席に戻った枝野氏は「それなら帰ってもいいのか」と、大声でヤジを飛ばしたためで、売り言葉に買い言葉とはいえ、私は委員会室の異常な空気を察知し、退席を命じました。国会関係者によると、閣僚が審議中に退席を命じられるのは極めて異例でまりますが、枝野大臣には自民党議員の質問終了後、「ご迷惑をおかけした」と陳謝させ、審議に復帰させました。
   翌日の朝刊各紙には、私の大臣に対する退席命令を大きく取り上げ、私自身も反響の大きさに少々驚いておりますが、今後とも自己の信念を曲げず、常に正道を歩むという気概を持って委員会運営を心がけてまいります。