フィリピン訪問のご報告

 5月3日から7日までの連休を利用して、国会の許可を得て日本・フィリピン友好議員連盟会長(以下・日比議連)としてマニラを訪問しました。ゴルフ目的に遊びに行った様な報道がなされたようですが、事実は以下の通りです。 
  今回の訪問は日比議連会長として、昨年11月にアキノ大統領が横浜で開催されたAPECに来日時の約束を履行したまでで、生方幸夫・衆議院議員、那谷屋正義・参議院議員とともに丸三日間、ぎっしり公式日程をこなし、会見した要人は、政界では上・下院議員、官僚、経済人、在留邦人等、30名を超えました。 
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   エンリレ上院議長、ドリロン比日議員連盟会長(上院議員)との会見では、日比議連の正式会議を本年秋、日本の国会情勢をみてマニラで開催することを内定いたしました。 
 エスカデロ上院議員、アンガラ上院議員、ユセティン上院議員他、多数の議会人との会見では、我が国の東日本大震災に関する関心は大きいものがあり、特にフィリピンも海洋国家であるため、津波の恐ろしさを映像で見た感想、原発の今後の処理にも質問が集中しました。併せて、大きな義援金を国際赤十字を通じて送っていただいたり、医師団や看護師の派遣も積極的に申し出ていただきました。  
 イグネシア・クリスト教団(信者1,000万人)は、総額1億円にものぼる毛布、消毒液などの物資を送っていただいたことに対し、日本側を代表して感謝の意を表するため教団本部を訪ねました。本部の博物館も見学いたしました。
 さらに、今回の訪問の最も重要な課題の中に現在、両国間で最大の問題になっている地デジに関し、ゴルドバ電気通信委員長と再三再四会談し、明るい展望を得ることができました。フィリピンも日本同様に地デジ化を進めることになっています。いま日本方式とヨーロッパ方式が競争しており、最終局面を迎えつつあります。日本方式を採用されることになれば、アジアでははじめてのこととなります。まだ方式を決定していないインドネシアやタイなどでも注目しており、日本側としても、是非、日本方式を採用してほしい、そのための協力を惜しまないという話をしました。
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   この他、財界人との交流や夕食会も行いました。ジョージ・ユーロ、ホセ・アクサー、ラザロ弁護士、エルシー・チェア女史他、有力な経済人は日本企業の進出、定年を迎えた日本人のフィリピン滞在施設の建設、看護師や介護士の日本出入国問題等、懸案問題の事情があり、さまざまな要望や陳情を受け、私どもからは大震災後、海外にも風評被害が伝わり、観光客が激減しているなか、我が国の安全性の認識をしっかりと持っていただくよう政府観光省の関係者にもお願いをいたしました。
 現在の日本とフィリピンの関係は、以前ほど緊密ではありません。ここ10年間でむしろ停滞気味になっています。北東アジアに位置する隣国としてこの国との関係を改善することは緊急かつ最大の外交問題です。そのためには信頼できる友人を沢山持つことです。フライトで約4時間、年中温暖な気候に恵まれ、対日感情も中国や韓国と比較してはるかに良好です。少子高齢化の時代を迎えている我が国としては最も大切なパートナーと言っても良いでしょう。
 日比議連は1965年、小坂善太郎・外務大臣(当時)を会長として設立された超党派の最古の最大議連です。現在も名誉会長に福田康夫・元総理、副会長に石原伸晃・自民党幹事長、幹事長に小坂憲次・自民党参議院幹事長が顔を揃えています。私はその会長として全力を挙げて日比議連のために今後も頑張って参ります。
 さて、財界人との夕食会の際、セント・エレーナゴルフクラブのオーナーのジョージ・ユーロ氏に日程が空いていればコースを見て欲しいと言われ、急遽プレーをすることになりました。行ってみたら現地の経済人や邦人のクラブのメンバーが集まっており、友好を深める良い機会となりましたが、ラウンド中の映像が、さも余暇でゴルフを堪能する趣旨の報道が、日本のテレビニュースに大きく流されたことには、私自身も現地の関係者も心を痛めております。何れにいたしましても、被災された方々の心中を察すれば、配慮が足りなかったと言われても仕方ありません。
 以上、ご報告いたしますとともに、ご迷惑、ご心配をお掛けいたしました関係者の皆様には深くお詫び申し上げます。