参院選挙制度改革・石井一(案)

   私は、12月1日に行われた民主党参院議員総会において、参院選挙制度改革の議論をスタートさせるために「石井一私案」の提示をいたしました。これは7月の参院選で「1票の格差」が5倍まで拡大し、東京高裁が違憲判断を示したことも踏まえたもので、来年1月召集の通常国会に関連法案を提出しなければなりません。
   総会では、これまで党内で主張されていた3案がたたき台として提示され、各都道府県に 2議席を単純に割り振った上で、定数100の比例代表を設定し、定数は194となり、 現在の242から48削減できる案(山下八洲夫案)、現行の選挙制度で定数2の2人区については有権者1人に2票、3人区では3票を与え、都市部の有権者の投票権を広げることで、「1票の格差」を事実上縮小する案(峰崎直樹案)に加え、私が提案した全国を衆院選比例代表と同じ11ブロックに分け、定数200を有権者数に応じて割り振り、格差は1.2倍程度以内に収まり違憲状態は解消できる案が議論され、私の私案が最も現実的との意見が出されましたが、それぞれに短所もあり、今後党内で調整を図ってまいります。

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「石井一私案」概要

◇選挙区・比例区の廃止 ブロック制度の採用
◇投票方式は非拘束名簿式・比例代表制または大選挙区単記投票制
◇11ブロック(衆議院比例代表選挙のブロックと同じ)
  北海道=定数8、格差1.191
  東 北(青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島)=定数16、格差1.000
  北関東(茨城・栃木・群馬・埼玉)=定数22、格差1.083
  南関東(千葉・神奈川・山梨)=定数26、格差1.038
  東 京=定数20、格差1.099
  北信越(新潟・富山・石川・福井・長野)=定数12、格差1.074
  東 海(岐阜・静岡・愛知・三重)=定数24、格差1.044
  近 畿(滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山)=定数32、格差1.089
  中 国(鳥取・島根・岡山・広島・山口)=定数12、格差1.068
  四 国(徳島・香川・愛媛・高知)=定数6、格差1.148
  九 州(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)=定数22、格差1.115

石井一案のポイント

◆定数の格差を抜本的に是正できる。
◆人物本位の選挙になりやすい。
◆同一政党候補の中でも、個人を選択できる。
◆参議院の政党色が薄まり、議員個々の裁量が大きくなる。
◆政策による争いが行われにくく、政党本位の選挙になりにくい面もあるが、本来の参議院の性
    格から政党より人物本位という選挙で良いのでは。
◆少数政党も議席を得ることができ、政党の分立をもたらす恐れもあるが、参議院の政党化に対
   する批判から見れば、本来の姿に近づいているともいえる。
◆連合傘下の全国組織はブロックで分断されるが、内部調整による協力体制は容易に構築でき
    る。
◆比例選出議員のなかで、組織を持たない議員は出身県で大量の得票を得て当選している例が
  多い。ブロックになれば、出身県を中心に周辺票を獲得することは可能で、全国区にする意味は
  少ない。
◆ブロック制は現行の全国区弊害である残酷区・銭酷区を軽減させる効果がある。
◆現制度は定数(1.2.3.5)によって選挙の性格、主旨が異なってしまう。